どうも、しょくのこです。
今回は「HSS型HSPの幼少期と特徴」という話をしていきます。
私は今までたくさんのHSS型HSPを自覚されている方から体験談を聞いてきたのですが、その中でも幼少期の体験で大まかに分けて3つのタイプがいると感じました。
なので今回はその3つのタイプとそれぞれの対処法について解説していきます。
HSS型HSPの幼少期のタイプ①愛情を求める
このタイプは相手の懐に入るのが上手なのですが、相手に期待され過ぎてしまいます。
これは私も自覚しているのですが、まず私の母が昔から誰かに対してとても気を遣うタイプで、私はそれを生まれたときから感じ取っていたかのようにびっくりするくらい手のかからない子供だったらしいんですよ。
赤ちゃんながらに無意識に気を遣っていたのかもしれません。
そして母が周りに気遣う姿を見て育ったのも原因なのか、私は幼稚園のころくらいには自然と人に気を遣うことを覚え、親戚や周りの大人から「あなたはまだ小さいのにしっかりしててえらいわね」と言われる子供になっていました。
このときに「周りに気を遣って行動すると褒めてもらえる、愛してもらえるんだ」と思い込み始め
そこから「自分に素直になることよりも周りに気を遣うことがいいことになる」と信じて行動するようになっていた部分もあります。
簡単に言うと「表面的に大人にとって良い子でいることを選んだ」という感じです。
そうすれば周りが自分だけに愛情を注いでくれると子供ながらに考えていたんだと思います。
小学校に入ると今度は「良い子でいることで先生に褒めてもらえる、愛してもらえる」と考え、先生の手伝いをしたり、肩たたきをしたり、はたから見れば優等生を押し付けているような感じでもありました。
ただ、小学校のころになると自我もはっきりしてくるので気遣ってるのと同時に「自分が誰かの役に立っていることの純粋な嬉しさ」も感じはじめるようになっていて
今思えばそれが最初のHSS型HSP気質的な行動だったと気もしています。
でもまだまだ気を遣う割合のほうが多く、小学校高学年のころには息をするような感覚で気遣いをしていて子供ながらに「自分は子供っぽくないな」と感じていました。
自分では自覚していなかったのですがそれがストレスになっていて、その反動からか小学校4年ぐらいからめちゃくちゃ食べるようになりました。
ごはん毎回どんぶりで3杯、おかずは焼き肉、ハンバーグ、唐揚げ、それが毎食みたいな、食後もデザートもでポテトチップス、コーラ、アイスなどを食べるような感じで
さらにここでまた愛情の話が登場しますが、母は私が食べている姿を見て幸せを感じてどんどん食べさせるようになっていて
私も「自分がたくさん食べて喜んでいる母の姿から愛されているということを確認したくてたくさん食べていた」という部分もあります。
本来、そんなことをしなくても母親は愛情をそそいでくれていたのだと思いますが、どこかそれが伝わらなくて愛情を確認するための行動を取りがちになってしまっていたのではないかと感じています。
自分がもしこのタイプだと感じたら、家族や他人の行動をよく観察して愛情を感じ取ることを意識してください。
そうすれば、わざわざあからさまに愛情をもらうための行動をしなくてよくなり、自分に疲れずに愛情を実感できるようになります。
HSS型HSPの幼少期のタイプ②評価を求める
このタイプは好奇心旺盛な自分を認めてほしくて行動し、でもそれをちょっとでも否定されてしまうとめげてしまいます。
20代女性の実例を紹介します。
長女だったこの方は幼少期から母親に姉妹を比べられて育ち、家庭では「出来た妹とできない姉」という感じのポジションだったそうです。
ただ「できた、できない」にもいろいろとあり「妹は成績が良いけど家事などの家のことができない」
「姉は成績が悪いけど、家事などの家のことやコミュニケーション能力は長けている」という感じではあったのですが
その方の親にとっては子供のうちは家事が出来ることとか、コミュニケーション能力があるとかではなく成績が大事で、彼女はいつも「勉強も大事だけど、勉強以外のことだって大事なはずなのになんで…」と思っていたそうです。
そして幼少期から勉強以外のがんばりを認められなかった彼女は、だんだん家族ではなく他人に認められたいと思って行動するようになりました。
例えば、高校ではボランティアサークルに入ったり、料理やお菓子作り、掃除や洗濯などの家事をはじめ、楽器を演奏したり、裁縫をしたりとにかく特技をたくさん増やすことにのめり込むようになっていて
そのとき「自分のできることを評価してもらいたい」という気持ちが強くなっていたのですが、興味があって手を出したもので極められるものはなく「自分が得意だ」と思っていたことも、同い年でその道のプロになっている人を見てめげてしまったこともあったそうです。
よくよく考えるとその道のプロの方はそのためだけの勉強をやってきてるからその女性が劣ってしまうのはしょうがないんですよ。
例えば勝負事をしたとして、調理の専門学校を出た同い年の人と料理対決をしたら専門学校を出た人のほうが技術や経験があるから勝てるわけないですよね?
それで負けると「自分は全く評価されなかった」と落ち込んでしまうといいますか
でも負けたとしても評価を全くされなかったと思いますか?
そんなことありませんよね?
そもそも20代で家事ができない人もいるので、むしろ料理や家事ができるってすごいことで、たまたまその部分が幼少期から母親に褒められなかったというだけで他の人から見れば充分評価されるはずなんですよ。
このタイプのHSS型HSPは自分より上にいるプロを見て「自分なんか全然だ」と思い込むわりには自分より下のほうを見て「自分はよくできているほうだ」とは思えないんですよ
もし自分がこのタイプだと感じたら、自分ができることをメモアプリや紙でもいいので書き出してください。
そしてその書き出したことをできない人もいるということを意識してください、なんなら検索してもいいです(^^;
例えば「20代 料理できない人」で調べてみるとか
「それってできない人をバカにしてるように思える」という人もいるかもしれませんが
そんなことありません。
「できない人はただ経験してこなかっただけなんだ」とそう考えるられるはずです。
そして実際にできない人がいることでそれが逆に自信に繋がることもあります。
先程「プロを上に見る、同様にできない自分を卑下する」という説明をしてしまいましたが、本来は上下なんてなく、ただ経験してるかしてないかだけなんです。
だから経験している自分を「全然だめなんだ」と思う必要はありません。
HSS型HSPの幼少期のタイプ③対話を求める
このタイプは「不特定多数の人と話したい」と思っていて
「相手の話を聞きたい」
「自分の興味を誰かに話したい」
「相手の経験を聞いて知識を増やしたい」
「自分からいろいろ話して自分の考えを反芻したい」
という気持ちを持っています。
ここで30代男性の実例を紹介していきます。
一人っ子だった彼は幼いころから両親ともに仕事で忙しく、その姿を見て「親を疲れさせてはいけない」と物静かで聞き分けが良い子だったそうで
でも本当は自分の興味あることを両親に話したくてしょうがなかったそうです。
家庭内ではHSP気質が強めで物静かだった彼はその反動のせいか幼稚園ではとてもおしゃべりで、砂遊びをしているときもずっと喋ってたり、母親が迎えに来るまで先生とずっと話してたり
「自由に話せる場所は幼稚園くらいしかない」」と思っていたとのことです。
それは小学校に入ってからも同じで授業中でもつい話混んでしまうことがあって
あるとき先生に母親を呼び出されて「授業中に喋り過ぎてしまうこと」を注意され、それから彼は「たくさんしゃべることは迷惑になるんだ」と思い込み学校でも静かに過ごすようにになりました。
その経験してから学校でも気を遣い、しゃべることをためらうようになっていったそうで
でも本来しゃべるのが好きな彼はどんどんストレスを溜めるようになり、社会人になって車を持った途端に今まで抑えていた「話したい欲」が一気に高まり、たくさんの人と話に出かけるようになったそうです。
話しかける相手は女性が多いそうで、これは幼少期に気を遣って母親と長く話せなかったのも原因ではないかと思っています。
実際のどんな人に話かけていたかというと、旅行先のお土産屋のおばちゃんだったり、泊まるホテルのフロントの方と話したり
ただ話したいだけではなく「相手の経験を知ることが勉強になる」と感じていて純粋な気持ちなのですが、話し過ぎてしまったり、ときどき相手に勘違いされたりすることもあったそうです。
ちなみに一期一会の人とちょっとした雑談をしたくなるのはこの気質を自覚されている方では多い傾向にありました。
私も今紹介した男性ほどいろいろな人に話しかけることはできないですが、ときどきちょっとした雑談をしたくなって
嬉しい反応があるとこっちも嬉しくなり、逆に「なんだこの人?」という顔をされたら「やめておけばよかったな」と後悔して引きずってしまうこともありますね(^^;
自分がこのタイプだと感じたら、まずいきなり誰かのところに行って話すのもいいですが、SNSなどでいろいろな人と交流することもおすすめします。
このときにただ交流するだけではなく「人との距離感の詰め方を勉強するつもりで交流する」ようにしてください。
お勧めしたいのはやりとりの履歴を見て自分の対話の傾向を分析することです。
そしてSNSだけではなくリアルで知り合う人と会話のコツみたい話をディスカッションすることもいいと思います。
「会話」について誰かとディスカッションするって滅多にないと思うのですが、でもこれってめちゃくちゃ大事なんですよ。
そもそも会話って子供でも大人でもとても大事なことなのに学校とかで勉強する機会ってないんですよね?
なので話好きなHSS型HSPは「会話」ということをディスカッションして、会話のブレーキとアクセルを勉強することにより
話し過ぎて後悔したり、誰かと話したい欲がコントロールできなくなったり、ということがなくなり、本当の意味で落ち着いて自分の話したいこと、聞きたいことの対話ができるようになる可能性が高くなります。
HSS型HSPと母親の関係
「愛情を求めるタイプ」「評価を求めるタイプ」「対話を求めるタイプ」
3つのHSS型HSPについて話してきましたがどれも母親が関係しているのが気になりました。
私が聞いた人がたまたまそうだったということもありますが、もしかしたらHSS型HSPの目線や行動は母親に大きく影響されるのではないかと感じました。
「HSS型HSPとか関係なく母親に何か影響されるのは当たり前じゃない?」と思うかもしれませんが、それは確かにそうで
でも「HSS型HSPの好奇心の幅の広がり方」という点において考えると
母親が褒めたり、幸せそうにしたり、反対にやることなすこと否定したり、認めてくれなかったり、怒っていたり、そういう部分のなにかしら目に見えるものがHSS型HSPという気質に影響を与えるのではないか?と感じました。
気質は本来持っているものだけど「それが縦に広がるか、横に広がるか、はたまた小さくなるか、大きくなるか」は人間の表情という「目に見えるもの」を感じ取って変化していくといいますか、HSPを自覚されている方は人の表情をよく見ていますからね。
今回は「HSS型HSPの幼少期の環境」という話をさせていただきました。
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