嫌な思いをしている自分の本音に耳を傾けてください、そうすれば心地よくいられる人間関係を見つけることもできます。
どうもしょくのこです。
今回は「HSS型HSPはいじめやパワハラを受け入れてしまう」という話をしていきます。
今回の話は実体験7割、聞いた話3割くらいなので、考察に偏りがあるかもしれませんが、この気質を自覚されている方のヒントにはなると思いますので、もしよかったら最後までご覧ください。
◆今回の記事の内容
・HSS型HSPの気質といじめやパワハラの関係性
・学校で感じるいじめやいじりなどの対処法
・会社での理不尽なパワハラの対処法
・HSS型HSPが嫌な人との人間関係において気づくべきこと
HSS型HSPがいじめやパワハラの受け入れてしまう理由

いろいろな方の体験談を聞くとHSS型HSPを自覚されている方は嫌なことを押し付けてくる相手に対して
「人を嫌ってはいけない、寄り添ってあげるべきだ」
という無意識の優しさと
「相手に興味を持って進んで受け入れることが当たり前」
という感覚があって
それをうまくコントロールできない、もしくは自覚していないので「いじめやパワハラを受け入れてしまう」という人が多いと感じました。
あと、相手の悪意を悪意と捉えなかったり、気質が自分の視界にフィルターをかけてしまって「相手が自分に悪意を向けるはずがない」と無意識に思い込んで、相手の悪意を意図せず最初から受け入れる体勢になってしまっているという部分もあります。
ここでいくつか例上げていきます
学生時代の「いじりといじめ」
まず「いじめといじり」でいうと「向こうはいじっているつもりのいじめ」ってありますよね?
例えば、容姿を見て不快感のあるキャラクターの名前で呼んだりとか
HSS型HSP当人は「向こうはいじっているつもりなんだろうな」と無意識の中で分かっていて、でも「それが嫌だ」という気持ちには気づかず、サービス精神で相手のノリに合わせてしまうというか…
しかも、一度ノリに乗ってしまうとその時点で相手は「いじりともいじめともとれる微妙ライン」で構ってくるのが当たり前になっていくこともあります。
HSS型HSPはそのたびにサービス精神を出してしまい、相手に「こいつ反応面白いな」と思わせてしまって
どんどんエスカレートしたり、「暇つぶしに構われる」というようなポジションにさせられてしまう方が多いと感じました。
さらにいうと
いじられるようになって「それ」が当たり前になってきたときに
「嫌」という本当の気持ちに気づき、引き返すことができなくなってしまう人もいます。
そして「サービス精神」と「嫌な気持ち」が同じくらいになり
「嫌だけど積極的に反応してしまう」という矛盾した状態になって疲弊してしまうんですよ。
ちなみにこれは周りから見るといじめられているようには見えません。
気づいてるのはHSS型HSPの当人だけです。(気づけていない場合も多い)
いじめている人も「こいつノリノリで反応してるじゃん」と思っているので微塵も気づかれません。
「嫌なことに積極的に反応してしまう矛盾」から抜け出す方法(学校)

HSS型HSPを自覚されている方は「嫌なことでも積極的に反応して疲れてしまう」という人が多い傾向にあるのですが
この癖から抜け出すために必要なのは「家族や友達、学校関係者以外の第三者に相談をする」ということです。
なぜそのような第三者に相談するかというと「HSS型HSPを自覚されている方は近しい人に本音をぶつけるのがとても苦手」だからです。
この記事を読んでいる方なら心当たりあると思いますが、近しい人ではない第三者だからこそ言えることありませんか?
ただ「近しくない第三者なら誰でもいいか?」というと、そうではありません(^^;
できればHSS型HSPを自覚されている方や自分の大切にしている考えに共感してくれる方と話したほうがいいです。
おそらくあなたが悩んでいることはほとんどの方が理解してくれるはずです。
そして「自分は一人じゃない」ということをまず実感してください!
こういう方たちと話す方法として手っ取り早いのはSNSです。
最近はHSS型HSPについて発信している人が増えましたし、あと、できれば年齢が近くて同じ県に住んでる方のほうがいいです。
「その地域ならではのあるある」だったり、同じ景色を見たり、同じ経験をしたりしてる可能性があり、単純に話しやすいからです。
そして、この方法のゴール地点は同じ境遇の仲間を増やしていき「自らに自信を持ち、いじめのことばかりに気を取られないようにすること」です
学校や会社でそういう目にあっていたとしても、一歩そこから外に出れば「いじめやパワハラのない自由な世界が広がっていること」を忘れないでください
優しく真面目だからといって、いじめや嫌いなことまでにも寄り添ってあげる必要はありません。
HSS型HSPと学校での仲間外れ

ここで「仲間はずれ」についても話しておきます。
あれってすごい独特な雰囲気ありますよね?
でも、HSS型HSPを自覚している当人はその雰囲気を感じ取る前に好奇心が強く現れ、人の気持ちを感じ取ることより、興味関心が勝ってしまい、その空気感に気づかなかったりすることがあります。
周りを見てなんとなく「みんな付き合いが悪いな」くらいにしか思っていなく、後々振り返ってみたら「仲間はずれにされていたんだな」と気付いた経験ある方、多いのではないでしょうか?
ちなみに、私の場合は人の持つ経験の興味関心がありすぎて
相手の反応を伺う前に予想して相手のために動いてしまったり
相手に合わせようと思って勝手にいろいろ調べて合わせたり
それが相手にとって窮屈や不快感を感じさせてしまい、距離を置かれたことがありました(-_-;)
それってされた側からするとすごくびっくりするんですよ。
相手は「私はあなたとはそんな話をしていない」と不快感を感じたり
「相手のために…」と予想して取った行動が実際してほしかったこととはかけ離れていたり、信頼構築の手順をふっ飛ばして距離を詰めようとしたり
そういう行動をとっていると周りがだんだん「あの人と絡むのは辞めといたほうがいいな」と思うようになって
その結果「仲間はずれ」が起きてしまうんですよ。
HSS型HSPの当人は気づかないし、むしろ「話しかけてこないのは相手に何か事情があるのだろう」という
「自分が原因とは思わない検討違いな相手の受け入れ方」をしてしまうこともあります。
なので、たとえ仲間はずれにされたとしても「自分の行動で相手に負担をかけさせていた」と気づけなかったりもします。
これは厳密に言うと「いじめ」というか
元をたどればHSS型HSPの「緩急の強い好奇心」で相手に不快感を与えてしまい、結果仲間はずれにされてしまうという感じですね(^^;
HSS型HSPが仲間外れを回避する方法(必要な場合)

仲間はずれの状態を回避するには「積極的なコミュニケーションを取る」のではなく
「完結までコミュニケーションを取る」のが大事です
どういうことかというと
まずHSS型HSPは基本的にHSPの敏感な部分を持ち合わせているので、落ち着いていれば相手の気持ちに寄り添うための行動を心がけられると思うのですが
好奇心の加減をコントロールできないと相手との意思疎通を最後まで行わないで行動に移してしまい、誤解を与えてしまうんですよ
なので「好奇心をコントロールすること」が重要です。
好奇心をコントロールするために重要なのは
「相手の話を最後まで聞く」
「相手の話にむりやり合わせない」
この2つです。
「相手の話を最後まで聞く」は意志疎通でお互いに誤解を生まれさせないために必要なこと
「相手の話にむりやり合わせない」は相手が望むことを叶えて上げようと張り切りすぎて勝手なことをして相手を戸惑わさせないために必要なこと
HSSの気質が出ていると、どうしても「サービス精神」という名の「会話の暴走」を起こしてしまうことが多いので、そうならないようにこの2つを常に意識してみてください。
そして、この対策のゴール地点は「相手にも自分にも負担がかからないコミュニケーションが取れるようになること」です。
お互いが「ちょうどいい距離の状態でいる」みたいな感じです(^^)
ちなみに距離を図るコミュニケーションについては芸人でキャンプのYouTuberとしてもご活躍されているのヒロシさんの「ひとりで生きていく」という本で参考になることが書かれているのでぜひ読んでみてください!
HSS型HSPとパワハラ

続いてパワハラで言うと
会社ですごい理不尽な怒り方する上司っているじゃないですか?
大抵の人は理不尽であることを理解していると「この上司はおかしいことを言っている」と頭の中で批判することができるのですが
HSS型HSPを自覚されている方の場合は、その上司が明らかに理不尽なことを言っていたとしても
「私が至らないところがあった」とか
「そうならないように私がうまく立ち回っておけばよかった」
と「ほぼ予想できないようなところ」にまで自分の否を結びつけてしまうこともあるんですよ。
これ経験ある人すごく多いと思います(^^;
しかも明らかに相手が理不尽なことで怒っているのに
「相手を批判してはいけない」と思い込んでしまっていたり
もしくは
理不尽ということを理解しているのに「きっとこのことじゃなくても以前に私が何かしたから怒っているんだ」
とむりやり自分の否を結びつけようとしてしまう場合もあります。
「自分の否を遡ってむりやり結びつけてしまう思考」は何一ついいことはありません。
ただただストレスを増幅させてしまいます。
なので、もし理不尽なことを言われて自分の否を探してしまう方は、今から紹介する2つの方法を実践してみてください
1つ目は
その上司がいなくなった後に「言われたことをメモ帳などで文字お越しする」ことです。
文字にすることで相手の感情まで感じ取らないように冷静にその言葉を理解できる状態になります。
そして、そこへ「自分に否がない理由」を書き連ねてみてください。
そうすることによって「会話と感情で言われた理不尽なこと」に対して
文字と冷静な分析で否定することができるようになります。
ただ、注意しなければいけないのはこれを実践するには相手の理不尽な話を聞き入れないといけないことです(^^;
これはHSS型HSPを自覚されている方のとってはすごく苦手なことなのですが、文字お越しするためには必要なことなので全部聞こうとするのではなく、キーワードを覚える程度にとどめてください。
例えば、仕事とは関係ないことを好き勝手に命令してくる上司がいろいろ理不尽を押し付けて「どうして俺の言うことが聞けないんだ?」と言ってきたら
「なぜ私は言う事を聞かないのか?」というキーワードだけ覚えてメモに書き
そこへ「あなたの理不尽な要求を受け入れると他の方に迷惑がかかるからです」と書いて冷静に言われたことを分析してみてください。
2つ目は
「上司の理不尽な言葉を頭の中でオウム返しする」ことです。
これはとあるHSS型HSPを自覚されている女性がおっしゃっていたのですが、意外と面白くて
例えば、会議とかで「お前ちゃんといい案出せよ」と、なにもいい案を出さない上司に言われたら頭の中で「お前もいい案ちゃんとだせよな」と言い返すみたいな感じです(^^;
「そういう批判するの人としてどうなんだろう…」と思ってしまうのがHSS型HSPだと思いますが、むしろこれは相手を批判する練習にもなるんですよ。
「相手を批判する練習?ちょっと何言ってるか分からない」と言う人がいるかもしれませんが
HSS型HSPを自覚されている方は相手を批判するのにも練習が必要なんですよ(私はこれができなくて病んだこともあります)
というのも記事の冒頭でも述べたように
HSS型HSPを自覚されている方は興味関心で相手を積極的に受け入れる気質かつ、相手の気持ちに寄り添ってしまうので
相手を批判するという考え自体を持っていない場合があるからです。
言うなれば一方的に理不尽を言われ続けても相手を受け入れるために我慢してしまいます。
でもそうなると当たり前ですがストレスためますよね?
実はこの我慢は本人が気づいていないことが多く、無意識の中では「相手を批判したい」と思っていて
「相手を批判してはいけない優しさ」と「嫌いな人を批判したいという本能的な欲求」
この2つが常に無意識下でぶつかりあっているので、理不尽なことを言われたときもいろいろ考えてしまって
実際の会話中の言葉が何も耳に入ってこなくなってしまうのではないかと感じています。
だからこそストイックで純粋な人が多い傾向にあるHSS型HSPにとってパワハラに対してのガス抜き的な意味も込めて相手を批判することが大事なんですよ。
「相手を批判することがHSS型HSPにとって大事」と聞くととんでもないことを言ってるように聞こえますが
あくまでもこの批判は「相手から理不尽なパワハラを受けたときの対処法」なので
自分の身を守るという意味でも意識してみてください。
そして今紹介した2つの対策のゴール地点は「パワハラを受け流せるようになること」です。
HSS型HSPを自覚されている方は何事も受け流すのが苦手なので
これを身に着けられさえすればどんなところでも自分というものを保ちながらいろいろなものが受け流せるようになります。
最後に1つ言っておきたいのは
今紹介したことももちろん大事ですが、すでにパワハラで体や精神を壊してしまいそうな状況にいる方の場合は
理不尽なパワハラ上司がいないところに転職することをおすすめします(^^;
対策を意識して日々を過ごす前に自分がだめになってしまったら意味がないですからね。
今回の復習
最後に今回の内容をサラッと復習していきます
・HSS型HSPは人を嫌いになってはいけないと思い込んでいて、無意識に嫌いな人でも受け入れようと努力し、寄り添ってあげようとするから自分の矛盾に疲れてしまう
・好奇心旺盛な気質が自分の視界にフィルターをかけてしまい、相手の悪意を悪意と捉えることができないうえ無意識の中でそのストレスをためてしまう
・HSS型HSPは好奇心でサービス精神を出してしまい、相手のいじりを自らいじめに発展させてしまうことがある、そうなってしまったら同じ気質を持つ方と話し、仲間を増やしていき、自信をつけて自由な世界に自分の気持ちを向かせるように意識する
・HSS型HSPは仲間はずれにされても検討違いな理由で自己完結をしてしまい、お互いに誤解したままになりやすいので、相手と完結なコミュニケーションを取ることを意識する。
完結なコミュニケーションを取るためには「相手の話しを最後まで聞く」「相手の話に無理やりあわせない」ことが大事、お互いがいい距離感でいられるようなコミュニケーションのとり方が自然にできるようになると気質の暴走を防ぎ、ストレスを減らせる
・HSS型HSPは自分に否がないことでも無理やり自分に結びつけてしまうことがあるうえに相手を批判してはいけないと思いこんでいるのでパワハラを受け入れしまうことがある。
理不尽なパワハラを受けたときはその言葉のキーワードを文字にお越し、冷静に分析し、その理不尽を否定したり、言われた言葉を頭の中でオウム返しする。
相手を批判する練習をすることで矛盾した気持ちを解消するのも大事、でもすでに疲弊してしまっている方は環境を変える。
みなさんぜひ参考にしてみてください
今回の動画を作るにあたって思ったことを少しだけ話します。
HSS型HSPを自覚されている方は優等生で八方美人を意識しすぎている人が多い傾向にあります。
確かに、周りの人を全く批判しなかったり、どんな人にも寄り添ってあげられるのは立派だと思いますが
そのせいで「嫌な気持ちを表現するのは良くないこと」だと思い込んでしまい
それを表現したせいで「自分が積み上げたものが全部崩れてしまうのではないか?」という思い込みをしてしまっている人も多いと感じます。
当たり前ですが世の中にはいろいろな人がいて、誰からも好かれるなんてそもそも不可能な話しなんですよ。
それならその不可能を追い求めるのではないく、まず自分の本心に目を向けて素直な気持ちを表すことの方がよっぽどいいと思います。
みなさん忘れてはいけないのがHSS型HSPだなんだ言う前に
あなたは1人の人間です。
人間なら不平不満を言うのは当たり前なんですよ。
その当たり前に気づいてください。
そうしないと優等生のまま壊れてしまいます(^^;
あなたは壊れた優等生を続けますか?
それとも人間らしく過ごしますか?
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